Spike Lee監督が語るアスペクトレシオの使い分け

2020年7月12日にNetflexでリリース予定の”DA 5 BLOODS”のSpike Lee監督がアスペクトレシオについて語った。
*この記事はNofilmschoolを参照しております。

アスペクトレシオとは何か?

アスペクト比は、テレビやデジタル動画では横縦の整数比(例:4:3)で表されることが多く、映画界では伝統的に、縦を1とした縦横比(例:1:1.33)で表されることが多いが、ここでは順序は横縦比(例:4:3、1.33:1)で統一する。
*Wikipediaを参照

シンプルに画面の横縦の比率だと思ってもらえればわかりやすいかと思います。

映画でよく見かける上下に黒い帯があるものは2.35:1です。スマホの画面は基本的に16:9になってますよね。呼び名も「シネマスコープ」「パナビジョン」「スーパー35」と様々です。

映画業界においてアスペクトレシオはフィルム、レンズの特性によって様々な変化を遂げてきましたが消え失せることは無く、StoryTellingには欠かせない表現方法の一つになっています。

今回上記の作品で監督は4つのアスペクトレシオを使用しています。

それでは解説していきましょう。

ウルトラワイド2.39:1

映画の視点でいうスコープでいうと最も美しくクリアに視覚化されるのがこのワイドなアスペクトレシオかと思います。

映画館はもちろん最近のTVでも採用されています。

Lee監督はこのアスペクトレシオを現代(時間軸)を表現する方法として採用しています。更に深い視点でいうと下記の画像の様なグループショットを多く取り入れるためにこのレシオを取り入れ、クローズアップはなくほとんどこの四人のグループショットを取り入れている。

このグループショットは四人の絆を冒頭の段階から潜在的に視聴者へ擦り込むための演出方法の一つだと自分は感じています。

スタンダード1.33:1

アナログテレビでも取り入れられている横縦比1.33:1(4:3)になります。

この作品ではベトナム戦争の回想シーンで多く使用されている様です。昔(当時の出来事)を表現するための表現方法になります。

デジタルの代わりに16mmフィルムで撮影する事で上記のクリアなショットとは正反対の粒子が粗く、戦争の荒々しさを表現している。ジャングルでのフィルムでの撮影は困難を極めますが多くのミーティングを重ね、Lee監督と経験豊富な技術スタッフとの信頼関係があるからこそこの様な作品を作ることができるのかもしれません。

最近のミュージックビデオでも多くの若いクリエイターが取り入れてる横縦比になるかと思います。もちろん彼等はフィルムでの撮影はコストがかかりすぎるので8mm,16mmのテープレコーダーを中古で購入して撮影してますよね〜本当に素晴しい事です。

ハイビジョン16:9

この作品ではウルトラワイドと1.33:1中間の様な役割で現代と思い出の交差するシーンで用いた様です。元々はウルトラワイドなので上下横帯も入り縦部分も少しクロップされるということで4:3からの移行時に使用されているだろうと予測しますが、どの様なタイミングで使用されるのかとても興味のあるトランジションですね。

スタンダード2.39:1

この横縦比は更に深い思い出のシーン使用されている様でスーパー8mmでホームビデオの様な質感で撮影。これも上記の様な意味のトランジションで使用されている様です。現代の彼等⇄昔の自分彼等を行き来する様です。このクロップされた黒帯は壁であり現代と思い出との境目の様な役割をしてくれると素晴らしい表現をしてくれています。表現がかっこよすぎる。。。将来機会があったら使います。笑

映像の仕事をし始めて何気なく見ていた映画の見方が変わりました。シチュエーションに合わせた配色、キャストの配置、照明、レンズ、構図・・・それぞれのスペシャリストが集まって一つの作品を作るという行為にとても魅力を感じています。

少数クルーだとなかなか限られた時間制限の中でだと”欲しがる”自分にとっては時間が足りないことも多々。汗

時間内に収めるのがプロとして必要な事なのがたまに傷・・・ワンシーンに時間をかけられる現場って最高ですよね。笑

たまにこの様な映像に関する記事投稿していきます。

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